ここでは消臭・脱臭・除菌製品に関する知識を、各カテゴリに分類してご紹介します。
芳香消臭脱臭剤協議会におけるそれぞれの定義は以下の通りです。
消臭剤 = 臭気を科学的作用または感覚的作用等で除去または緩和するもの
脱臭剤 = 臭気を物理的作用等で除去または緩和するもの
防臭剤 = 他の物質を添加して臭気の発生や発散を防ぐもの
芳香剤 = 空間に芳香を付与するもの
区分 | 分類 | 特徴 | 主な種類 |
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消臭剤 脱臭剤 除菌剤 |
化学反応系 | 化学反応により臭気物質を除去する | 酸化剤/還元剤/中和剤(酸性剤、アルカリ剤)/脱硫剤 |
物理吸着系 | 臭気物質を多孔質系の物質により物理的に吸着し、除去する | 活性炭/シリカゲル/アルミナゲル活性白土 | |
化学反応系 | ある種の化学物質を添加された多孔質系の物質で化学反応を伴う吸着により、臭気物質を除去する | 添着活性炭/イオン交換樹脂酸化鉄系脱臭剤 | |
除菌・防菌系 | 細菌類を滅菌、または成育を抑制し臭気物質の発生を二次的に防ぐ | 塩素系やパラベン類、フェノール系やオゾン系 | |
除カビ・防カビ系 | カビ類の成育を抑制し、臭気物質の発生を二次的に防ぐ | ||
光学系・金属系 | 紫外線によりオゾンを発生、臭気物質を分解除去する。金属表面を熱し、そこに触れる臭気物質を分解除去する。 | オゾン脱臭/光触媒などの触媒脱臭 | |
微生物系 | 微生物自身の消化作用や微生物から出される酵素により脱臭する。 | 土壌/活性汚泥/余剰汚泥/枯草菌 | |
芳香剤 | 感覚系 (マスキング系) |
芳香剤を用いる事により、問題となる臭気の質の改善と強度や不快感を低下させる。 | 香料/植物精油/植物抽出物 |
方法 | 説明 | よく利用される 芳香・消臭成分 |
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感覚的方法 | 香料や精油等の芳香作用、マスキング作用、中和作用などを利用して感覚的に臭気を軽減・緩和する | 香料、植物精油など |
化学的方法 | 中和反応や酸化還元反応などの各種化学反応を利用して、化学的に臭気を除去・緩和する。 1)中和法 2)マスキング法 3)酸化法 4)高温酸化分解法 |
植物抽出物、有機酸、界面活性剤、安定化二酸化塩素など |
物理的方法 | 多孔質物質や溶剤などによる吸着、吸収、被覆作用などを利用して、物理的に臭気を除去・緩和する。 1)洗浄法 2)吸着法 3)被覆法 |
活性炭、無機多孔質、包摂化合物、有機溶剤、界面活性剤など |
生物的方法 | 微生物で有機物を分解したり、薬剤の防腐・殺菌作用を使い最近による腐敗を防ぐことなどを利用して、生物的に臭気を除去・緩和する。 1)土壌酸化法 2)スクラバー法 3)空気還元法 |
塩素系やパラベン類、フェノール系やオゾン系 |
形状別分類 | 特徴 | 主な種類 |
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エアゾール型 | 噴射剤により噴霧して消臭する | 水ベース、アルコールベース、ドライベース |
ゲル状剤型 (固形) |
ゲル状の小取材 | 水ゲル、オイルゲル、プラスチック分散 |
液剤型 | 液体の消臭剤 | 吸い上げ型、一滴型、注入タイプなど |
粉末剤型 | 粉末の消臭剤 | 生物剤、化学反応剤 |
粒状剤型 | 粒状の消臭剤 | 活性炭、ゼオライト、活性白土、イオン交換樹脂 |
昇華剤型 | 固体から気化させて消臭する | パラジクロオベンゼンなど |
含浸剤型 | 繊維やプラスチック剤に有効成分を含浸させて消臭する | プラスチック消臭繊維 |
その他 | 光によりオゾン発生。金属を熱して表面の触媒作用で消臭する | 水洗トイレ型、金属触媒他 |